毎年あっという間に一年が過ぎる思いではございますが、今年は私にとって挑戦的な一年になりました。
本来なら私はネズミ年生まれなので、張り切るなら去年の方がふさわしいんですが…おっぱい作家としてはウシ年で頑張らないでどうする!と変なバフが年始からかかってた気がします。
有言実行と言いますか、年始にそんな宣言をしたもんですから、この一年だけで色々と新しい試みに挑戦しました。
まず単行本発売に伴い、またバカな企画を発表しました。122人キャラ集合絵…今現在も終わってない企画です。購入者特典として始めましたが、まさかこんな数に膨れ上がるとは思ってなかった…。逃げ出したくなる量ではあったんですが、それを防止するための次の一手としてyoutubeチャンネル開設です。
作画配信という形でファンの皆様に監視……もとい見守られながら描けば、いつか完成するだろう。そんな思惑は結構上手くいき、私自身作画配信を楽しめるようになりました。このコロナ情勢下でもファンの皆さんとのコミュニケーションを取れる手段として、配信というメディアは重宝しました。今は商業が忙しく時間を作るのが大変なのですが、また年始あたりにでも初配信をしたいところです(もしかしたらFGO辺りのガチャ配信するかもしれませんが)。せっかくチャンネル開設したのですから、来年は作画配信やガチャ配信のみならず面白いコンテンツを作れたらいいなぁと思っています。
そんなyoutubeに先立って開設していたのがskebでした。自分の絵にお客様から値段をつけてもらって、完成品を直接渡す、という行為は何気に初めてでした。大概間に企業などが入って世に出回る事がほとんどなので、顧客との直接やりとりで作品を生み出すというのは結構な緊張感があります。しかし同時に「こういう注文だけど、さらにこうしたら喜んでもらえるかな?」と相手の事を想像して描くというのも、今までにない楽しみがあって面白かったですね。絵を納品した後、お客様から直接感想を頂いて、さらに追加報酬支払いまでして貰った時は「ひえぇ~…!有難うございますぅぅう!」と感激してしまいました。やはり感想などで作品に対するリアクションが見えるのは作家として何よりのモチベーションになります。skeb自体のお手軽なシステムのお陰もあり、かなり楽しいサービスだなと思いました。今は先述した集合絵企画も抱えてるので、リクエストの受付は一時停止してますが…企画が終了した際にはまたskebも再開したい所です。
私は漫画家ではありますが、今年は漫画以外のお仕事にも挑戦した年でした。
つまりはイラストのみの案件、という事ですね。抱き枕のデザインを依頼された時は「自分で良いんか…?」と半信半疑でしたが、間違いじゃなかったようなので頑張って描かせてもらいました。
抱き枕ともなるととても大きいデザインになりますので、普段の感覚で絵を描くのとはだいぶ印象が違いました。一応自分の売りであるおっぱいを強調したデザインにしましたが、色合いやデッサンの狂いなどが後々目について「こうすりゃよかった…!」と反省点も多い仕事でした。fanboxの過去記事にも書きましたが、この仕事で結構なミスもしちゃったりしましたし…苦い思い出もある案件でございました。
そして大きなイラストの案件とくれば、「月曜日のたわわ」単行本2巻発売応援イラストですね。もうおっぱい好きの人間ならほぼ知らん人はおらんのではないかというビッグタイトル。そんな作品に微力ながら関われる日が来るとは思っても見ませんでした。比村先生の事はアチャ子の頃から存じていたので、大学生の頃の自分がこの仕事の事聞いたらビックリすんだろうなぁ。自分が断酒中にもかかわらず、イラストに描いた後輩ちゃんには気持ちよーくビールを呑んでもらうという、なかなか苦行な作品になりましたが、予想だにしない案件を完遂出来て良い思い出になりました。
実はまだ世に発表していない絵のお仕事も何件かあるのですが…それは来年になったら明らかになるかな?先方さんのスケジュール次第ではありますが、いずれ告知するのでお楽しみに!
他にも断酒をしたり発毛チャレンジしたり、失楽天で表紙を描いたりシリーズ連載開始したりと、色々と新しい試みはしてきましたが…やはり一番大きかったのはこのpixivfanboxです。
このサービスを始めた事で、私の働き方への考え方も大きく変化しました。
今まで自分は、1から10まで完成した漫画を会社や配信サイトに収める事によって初めて生活費を得る事が出来ていました。しかしいわゆるパトロンサイトというシステムは、それに縛られない働き方をさせてくれます。
正直最初は恐ろしかったです。今までと違って、ちょっとしたイラストや、なんだったらその下書きや制作過程を載せて、ファンの方からお金を頂くなんて許されるのか。そもそもとして自分にそこまでの需要があるのか。完成品のみで勝負して来た自分だからこその不安です。
しかし、以前経営してた個人サイトと比べて、格段に更新へのモチベーションが高まったのも確かです。せっかくお金を頂いているのだから、それに見合う頻度と内容を作らねばならない。そんな思いが自分の尻を叩いて、必死に合間を見つけてはコンテンツ作りをしてきました。
そんな私の活動を、fanbox支援者の皆様は暖かく見守ってくださいました。更新ごとに熱心なメッセージを下さる方も多く、それがまた次の更新への意欲に繋がります。開始当初より支援者様の数もどんどん増え、そのお陰もあって私の生活も以前より楽になってきました。こうやってファンの皆様の支えが目に見える形になるのは、出版社に漫画を収めるだけのスタイルでは決して至る事はできませんでした。この変化が本当に大きく、よりファンの応援というものが有難いものだと感じる事ができました。
このfanboxを開設してもう半年以上になりますが、皆様の支えがあってこそ続けられてきたのだと思います。日頃のご支援、本当に有難うございます。来年はもしかしたら、さらに更新に力を入れられるようなると思いますので、皆様からのご支援に見合うものを作れるよう頑張る所存です。まだまだ至らないところの多い私ではございますが、どうぞ来年もよろしくお願い致します。来年は寅年。肉食獣の如きハングリー精神で邁進していきたいですね!

今年の本当に本当の描き納め、琉花ねぇでフィニッシュです。彼女の誕生も、この一年の大きな成果でしたね。来年はもっと彼女の色んな一面を描いていきたいな。