妾に石を投げつける不届き者がおるとはな… おかげで目が覚めてしまったではないか。 狐の石像があったじゃろう？ あの中で眠っておったのじゃ。 全く、いつの時代でも若者は悪さをするものじゃな。 妾は何者か…じゃと？ 妾はこの神社に祀られておる神... 夜刀御魂神(やとのみたまのかみ)じゃ。 元は五穀豊穣を司る神として崇められておったが、 時代が進むにつれて、商売繁昌・産業興隆・芸能上達・家内安全なども 任されるようになったがな。 全く、仕事を増やされていい迷惑じゃ。 じゃから、狐の石像に化けて逃げ出して…いや、少し休憩しておったのじゃ。 妾がいなくても、この世界は回っていくからの。 少しおしゃべりが過ぎたようじゃな。 妾はもう少し…50年くらい寝るのじゃ。 お主が生きておったら、また会えるかもしれぬな。 …むむ？石像に変化できない…？ 神の力が底尽きてしまったようじゃな… 人の子らの信仰心が無ければ、神の力を行使できないとはな。 仕事をしなければならぬのか…ううむ、それはめんどくさいのぅ。 そうじゃ…♪お主、妾に少し付き合うがよい。 嫌じゃと？ ならば、神様に石を投げつける罰当たりな人間には神罰を下さねばな… …お？付き合ってくれるのか？ うむうむ、良い心がけじゃ♪ 神の力を補充するために必要なものは信仰心だけではない。 人間の生命力でも良いのじゃ。 案ずるでない。妾はお主の命を喰らうような悪霊ではないからの。 お主のここにたっぷりと生命が溜まっておるじゃろ？ それを妾によこすのじゃ…♡ そうと決まれば、善は急げじゃ。 妾の住まい、社に向かうとしよう。 面倒事は巫女たちに任せるから問題ないじゃろう。 ほれ、さっさと行くぞ。 妾について参れ♪ --------------------------- 神社の境内でお狐様との出会いのイラストです。 BRONZE以上の会員様に通常版(1920×1080pixel)+線画 SILVER以上の会員様に高解像度版(3840×2160)+線画+未統合PSDファイル 以上を公開します！ 次回の投稿から、神社のお部屋でお狐様が人間から生命力♡を補充するイラストを投稿します！ まずはお口から…ꈍ .̮ ꈍ